「基礎知識」について
行政書士試験には「基礎知識(令和5年度までは「一般知識」という科目でした)」という科目があり,これが多くの受験生の重荷になっていたことは前回のブログで書きました。でも,この一般知識の存在が私を行政書士試験に誘う大きなきっかけになりました。
当時の「一般知識」の過去問を概観すると,14問中,3問は文章理解といって,高校の現代国語の試験みたいな易しめの問題,後は個人情報保護法,情報通信関係の問題が2~3問出題され,残りの問題は,範囲を限定しない社会,政治経済等の問題が出題されます。まるで,クイズみたいな問題です。この社会,政治経済等の出題が受験生の悩みの種でした。令和4年の問題を概観すると,①ロシア,·ソ連の外交,②ヨーロッパの国際組織(EUとかEFTAなど),③軍縮条約,④郵便局とコンビニの件数やATMの手数料,⑤世界経済の動向,⑥森林の状況,⑦アメリカの平等と差別の動向,⑧地球環境問題と条約,⑨IT技術の概要といった感じです。「一体どうやって対策するのさ」というような問題がずらりと並びます。
でも,このクイズみたいな「一般知識」は、ワタシの大きな武器になると思いました。理由の一つ目は,「一般知識」ではここ40年くらいの経済発展史みたいな問題がよく出題されること。要は自分がサラリーマンとして生きてきた時代に起きた出来事を素材にした問題が非常に多いと感じたことです。こういった問題は,なんとなく「うろ覚え」でも5つある選択肢を2つくらいには絞ることができます。そうすれば正答率はかなり高くなります。令和3年度には「日本がボイコットしたオリンピックは何オリンピックだ?」という問題が出題されましたが,こんな問題,若い人が知っているわけがありませんよね(正解は1980年のモスクワオリンピック。私が高校1年生の時の出来事です)。
もう一つは,ワタシはクイズが趣味で昔はテレビのクイズ番組によく出場していたのですが,この「一般知識」の問題は,まさに,クイズ。非常に相性が良いのです。
試しに,過去数年の問題に挑戦したところ,全ての年度でかなりの高得点を挙げることができました。「行政書士試験は『一般知識』で,かなりのアドバンテージが確保できる」ことがわかり,これが,行政書士試験の挑戦に背中を押すきっかけになりました。

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