行政書士試験とは
行政書士とは,行政書士法(昭和26年2月22日法律第4号)に基づく国家資格者で、他人の依頼を受け報酬を得て、官公署に提出する許認可等の申請書類の作成並びに提出手続代理、遺言書等の権利義務、事実証明及び契約書の作成,行政不服申立て手続代理等を行うことができる仕事で,このうち「官公署に提出する許認可等の申請書類の作成並びに提出手続代理」については行政書士の独占業務となっています。
行政書士になる方法は,いくつかありますが,弁護士,公認会計士,税理士といった「士業」の方,公務員として一定期間行政実務に携わった方以外は,年1回実施される行政書士試験に合格する必要があります。
行政書士試験は毎年11月の第二日曜日に実施され,行政書士の業務に関し必要な法令等(憲法、行政法、民法、商法及び基礎法学)と「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」(一般知識、行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令、情報通信·個人情報保護及び文章理解)について課され,300点満点で,180点以上の得点で合格となります。合格のポイントは主要科目で配点も高い憲法,民法,行政法に多くの時間を割き,高得点を挙げることです。でも,この試験には多くの受験生が苦手とする「基礎知識」という大きな関門があるのです。行政書士試験は,法令科目の試験だけでなく,いわゆるクイズみたいな一般的知識の問題が課されることで,こちらの部分については,総得点の約4割(配点56点中24点以上正解)以上の得点がないと,いかに法令科目の成績が良くても不合格となるいわゆる「足切り」が設定されているのです。受験生の中には,法令科目だけでなくこの「恐怖の足切り」が,大きなハードルとなっている人も少なくありません。でも,この基礎知識(令和4年度までは「一般知識」という試験科目でした)がきっかけで、ワタシは行政書士試験を受験しようという気持ちが強くなりました。

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