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二月のはじまりは,おひとりさまの笑顔から

慌ただしかった一月は,気がつけば足早に過ぎ去り,暦は二月に入りました。
ワタシの二月最初の仕事は,生活のお手伝いをしている「おひとりさま」の女性への面会でした。

その方はお体が不自由で,現在は長期入院をされています。これまで身の回りのお世話をされていたご主人が亡くなられ,生活を支えてくれる方がいなくなってしまいました。こうした状況に備える仕組みの一つが「生前事務委任契約」です。ワタシはその契約に基づき,受任者として日々の生活をサポートしています。

生前事務委任契約とは,ご本人に十分な意思判断能力がある場合,信頼できる家族や専門職に対して,財産管理や各種手続きなどを委任しておく契約です。将来,もし認知症などで判断能力が低下した場合には任意後見契約へと移行します。そして万が一のときには,葬儀や納骨,遺品整理,行政機関への届出などを行う死後事務委任契約も併せて結びます。身寄りが少ない方や,将来に不安を感じている方にとって,とても有効な仕組みです。

これら一連の契約は,通常の契約よりも厳格な,公証人が関与して作成する公正証書によって締結されます。ご本人の意思を確実に形にし,将来にわたって守るための仕組みです。

ワタシは月に一度面会し,健康状態を確認しながら,ご本人の判断能力に変化がないかを見守ります。とはいえ,特別な検査をするわけではありません。実際には,楽しくお話をしてくるだけです。今日も顔色は良く,受け答えもしっかりされていて,ひとまず安心しました。

毎月お渡しする生活費をお届けし,頼まれていた日用品を手渡します。そして,今回は,ささやかではありますが,お菓子やお好きな雑誌を差し入れてきました。そのひとときの会話と笑顔が,ワタシにとって何よりの安心材料です。

行政書士というと,「役所に提出する書類を作る仕事」という印象を持たれることが多いかもしれません。もちろんそれも大切な仕事です。しかしワタシの仕事は,それだけではありません。ご本人の人生の一部に寄り添い,日々の安心を支えることもまた,大切な役割です。

委任者の反応を直接感じることができるこの仕事は,本当にやりがいがあります。机の上だけでは完結しない,人と人との信頼の上に成り立つ仕事です。

これからも,できる限りの力を尽くし,ご本人が安心して,穏やかに,そして楽しく過ごしていただけるようお手伝いを続けていきます。

また来月,笑顔に会いに伺います。

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