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「残業キャンセル界隈」に思う、アラ環行政書士の仕事観と昭和・平成の記憶

最近,「残業キャンセル界隈」という言葉をよく耳にするようになりました。

これは,残業を当然のものと捉えず,「原則として定時で帰る」ことを是とする人たちや,その価値観・雰囲気を指すネットスラングです。背景には,かつての残業礼賛への反発,若い世代を中心とした「自分の時間を大切にしたい」という意識の高まり,そして働き方改革やSNSによる共感の拡散があるといわれています。

確かに近年は,プライベートを重視し,残業を極力避ける働き方が一般的になってきました。工場など,日々の業務が計画的に組まれ,一定のペースで仕事が進む職場であれば,「毎日残業せず定時で帰る」という働き方も十分に成り立つでしょう。

しかし一方で,一般的な会社の事務職などでは,年度末や決算期など,どうしても繁忙期が生じます。そのような職場では,ある程度の残業を前提として業務が回っているのが現実です。

そうした環境で,特定の人だけが常に残業をしないとなれば,仕事が滞り,結果として周囲に負担をかけてしまうことにもなりかねません。また企業側の視点に立てば,新たに人を雇用するコストと比べ,割増賃金を支払ってでも既存の社員に残業してもらう方が「安上がり」だと考え,人員配置を行っているケースも少なくないと思います。

このように考えると,「残業キャンセル界隈」という考え方は,職種や職場環境によっては成立する一方で,成り立たない現場も多いのが実情です。無理にそれを押し通せば,職場での信頼を失い,結果として自分自身のキャリアや人生の選択肢を狭めてしまうことにもなりかねません。

ワタシ自身を振り返ると,サラリーマン時代初期はまだ「昭和の空気」が色濃く残っており,残業は当たり前のものでした。もっとも,若く給料も安かった頃は,残業代がもらえることが素直にうれしく,逆に残業が少ない月には「手取りが少ないな」と感じていたものです。

その反面,毎月の残業時間には上限があり,それを超えた分は「サービス残業」となって,賃金が支払われないこともありました。上司から残業時間の上限を超えた分は“来月分につけておいてくれ”と言われ、疑問を口にしたところ、逆に強い口調で叱責されたこともありました。今思えば、あれはコンプライアンス的に課題のある環境でしたが、昭和の時代が残る平成の初期,多くの職場で似たようなことが行われていたように思います。

さらに管理職になると,いくら残業をしても手当は付かなくなり,残業は「イヤなもの」「仕方なくやるもの」になっていきました。

ところが,独立してからは考え方が大きく変わりました。忙しいということは,それだけ仕事をいただいているということであり,まず何より「ありがたいこと」だと感じるようになったのです。すべて自分で考え,主体的に選び取った仕事であるため,つらいと思うことはほとんどありません。

これは,まさに経営者目線になったということなのでしょう。人に強制される残業ではなく,自分の意思で取り組む仕事としての「残業」は,前向きに,そして楽しく向き合うことができます。

60歳になった今,こうした前向きな姿勢で仕事ができていることを,ワタシは本当に幸せだと感じています。行政書士として,お客さま一人ひとりの事情に寄り添い,少しでも不安を軽くし,前に進むお手伝いができることは,この仕事ならではの喜びです。

これからも,目の前の業務一つひとつに誠実に向き合い,「頼んでよかった」と思っていただける行政書士であり続けられるよう,前向きに仕事に取り組んでいきたいと思います。

サラリーマン時代に叩き込まれた「逃げずに向き合う姿勢」を胸に,あいはら行政書士事務所は,これからも前向きに,「24時間365日、気持ちはいつでもお客さまのそばに」をモットーに,前向きに挑戦し続けます。

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