自分へのクリスマスプレゼント
今年最後のお役所への訪問を終え,ふっと肩の力が抜けたワタシは,用事もないのに街をぶらぶらと歩いていました。そんなとき,地元のデパートの1階にSWATCHのお店があるのを見つけました。
「ちょっと覗くだけ」
そう思いながら,仕事を終えた後の解放感に背中を押されるように,ふらりと店内へ足を踏み入れました。
SWATCHといえば,ユニークで遊び心あふれるデザインが魅力の時計です。見ているだけで気持ちがワクワクしてきます。東京オリンピックの際に発売された,一万円にも満たない廉価でありながらも胸が躍るようなオリンピックデザインの時計は,今でもワタシの大切なコレクションの一つです。そんな懐かしさも相まって,ショーケースを一つひとつ眺めていると,ある時計にワタシの視線が釘付けになりました。
それは,2022年に発売されたOMEGAとSWATCHのコラボモデルでした。オメガの名作「Speed master」をベースに,太陽系の惑星――太陽系8惑星に加え,太陽・月・冥王星をモチーフにした全11種類のシリーズです。発売当時は社会現象とも言えるほどの人気で,行列ができ,あっという間に完売してしまった商品でした。
ワタシも当時,どうしても欲しくて購入を試みましたが,結果は「品切れ」。諦めきれずネットを彷徨い,危うく偽物を掴まされそうになった苦い思い出すらあります。
そんな時計が,今,目の前にある――。
ただし,値札がありません。「これは展示用かな」と思い,女性の店員さんに恐る恐る聞いてみました。
「これは売り物じゃないんですよね?」
すると,
「いえ,モノによっては当店に在庫がありますよ」
という,にわかには信じられない答えが返ってきました。
思わず息をのみ,「じゃあ……これ,ありますか?」と,かつて一番欲しかった金色――正確には黄色を基調としたモデルを指差しました。
何と,在庫があったのです。思いがけない再会に,信じられない思いでした。
そのモデルは,太陽をモチーフにした一本です。黄色がベースのその色合いは,ワタシが心から愛する“バカ息子”ことベガルタ仙台のチームカラーそのもの。さらにこの時計はSpeed masterをモチーフにしているため,ストップウォッチ機能が付いています。ワタシはサッカー観戦の際,残り時間やロスタイムを把握するためにストップウォッチを使うのが常なのです。
店員さんは,ワタシの心の動きを見透かしたかのように,
「どうぞ,お手に取ってご覧ください」
と,そっと時計を差し出してくれました。
ここまでしてもらうと,「買わないのも失礼かな?」などという,都合のいい言い訳まで頭をよぎります。もっとも,お値段は約4万円と,決して安い買い物ではありません。ワタシにとって,気軽に出せる金額ではないのも事実です。しばらく時計を眺めながら,頭の中で本当に迷いました。
そのとき,ふと今年一年のことが頭に浮かびました。以前,「ワタシの漢字」をテーマにしたブログでも書きましたが,今年はまさに「行政書士元年」。さまざまな業務に挑戦し,失敗もしながら,少しずつ自分なりの土台を作ってきた一年でした。正直に言えば,すべてが成果として形になったわけではありません。むしろ「果てしない種蒔き」を続けた一年だったと思います。それでも,来年につながる確かな基礎は築けた――そう胸を張って言える一年でもありました。
そう考えたとき,「たまには自分にご褒美をあげてもいいんじゃないか」といういささかムシのいい考えが頭をよぎり,その気持ちが,ワタシの背中をそっと押しました。
結局,ワタシは,この時計を「自分へのクリスマスプレゼント」として買うことにしたのです。腕で輝く時計を見るたびに,「来年はもっと大きく飛躍しよう」という前向きな気持ちが,自然と湧いてきます。
この時計とともに,行政書士としてまた新しい一年を歩いていきます。
あいはら行政書士事務所は,これからも24時間365日,闘い続けます。



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