「行政書士元年」ワタシの今年の漢字は「試」
年末恒例,公益財団法人日本漢字能力検定協会が発表する「今年の漢字」。
今年選ばれた漢字は「熊」でした。日本各地でクマの出没が相次ぎ,尊い命が失われた出来事もあり,確かに納得感のある選定だったと思います。第2位は「米」。こちらもまた,世相をよく映している漢字だと感じました。
ただ正直なところ,どちらも出来事をそのまま表した印象が強く,漢字が本来持つ「一文字で複数の意味や余韻を伝える力」という点では,やや物足りなさを感じたのも事実です。漢字の面白さは,読む人によって受け取り方が変わるところにあると思います。その奥行きまで感じられる選定だったら,もっと心に残ったかもしれません。
せっかくの機会なので,ワタシ自身の「今年の漢字」を考えてみました。
ワタシの今年の漢字は,「試」だと思います。
ワタシは昨年2月に行政書士登録を行い,この世界に足を踏み入れました。そして6月30日に長年勤めた東北電力株式会社を退職し,60歳の誕生日である7月29日に「あいはら行政書士事務所」を開業しました。開業後しばらくは、勉強や諸手続に追われる日々だったので,開業2年目にさしかかる今年は,本格的に行政書士の仕事に挑戦した、「行政書士元年」というべき年でした。
開業後は,遺言・相続業務を皮切りに,「おひとりさま」を支える生前事務委任契約,任意後見契約,契約書の監修といった民事法務,さらには農地転用や自動車登録といった行政書士業務の定番分野にも挑戦してきました。どれも初めて経験する仕事ばかりで,右も左も分からない状態からのスタートでした。
当然のことながら,未知の世界に飛び込んだ当初は,仕事の進め方すら手探りでした。そのような中で,多くの先輩方に助けていただきながら,自分なりに考え,悩み,そして「試行錯誤」を重ねてきました。振り返ってみると,この1年はまさに「trial and error」の連続だったと感じています。
また,多くのお客さまとの出会いにも恵まれました。ご縁があっても仕事につながらなかったケースもあれば,仕事ぶりを評価していただき,再び声をかけてくださるお客さまもおられました。ワタシにとって日々の業務は真剣勝負であり,毎日が「試合」のようでもありました。同時に,自分自身がお客さまから「試されていた」1年でもあったのだと思います。
さらに今年は,知識や経験を積み,自分の存在価値を高めるための「試練」の年でもありました。農地転用や自動車登録といった分野は,これまでまったく縁のなかった世界です。それでも多くの先輩のご助力を得ながら,何とか一つひとつ乗り越えることができました。
こうして振り返ると,ワタシの1年は「試し,試され,試合を繰り返し,試練に向き合った」1年でした。決して楽なことばかりではありませんでしたが,その多くは乗り越えることができましたし,今後につながる確かな手応えも残っています。今年の漢字「試」にまつわる出来事の積み重ねが,来年以降,大きく花開いてくれると信じています。アラ環のワタシが、こんなにも刺激的な,全力投球の人生を過ごしていることは本当に幸せなことです。
来年のワタシの漢字は,どんな一文字になるでしょうか。
「うんうん,そうだよね」と自然にうなずけるような,前向きな漢字に出会えることを信じて,また新しい1年を全力で頑張っていきたいと思います。
皆さんの「今年の漢字」は何でしょう。師走の休日に、一年を振り返りながら、あれこれと考えるのも楽しいですよ。

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