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電話口の向こうにあるもの

平和な土曜の朝,突然,ワタシの携帯電話が鳴りました。
ワタシは仕事用とプライベート用,二つの番号を持ち,一台の携帯で使っていますが,そのとき鳴ったのは仕事用の着信音でした。画面には見覚えのない番号が表示されています。

「誰だろう」「もしかして仕事の依頼かしら」
そんなことを考え,少しワクワクしながら電話に出ると,相手は高齢の女性でした。そして,話し始めから言葉にはかなりトゲがあります。苦情の電話でした。

女性の主張は,次のようなものでした。
昨日,新聞の折り込みに行政書士の無料法律相談会のチラシが入っていた。
そこには,A市民センターで12月6日に開催と書いてある。
しかし今日は12月13日だ。すでに終わった相談会のチラシを入れるとはどういうことか。
「お役所仕事はやめてほしい。反省しなさい」と言われました。

この相談会の問い合わせ先として,私の名前と電話番号が書かれてきたのでかかってきた電話でした。

ワタシの所属する宮城県行政書士会太白支部では,12月6日にA市民センターで相談会を実施しました。そして次に,12月20日にB市民センターで無料法律相談会を開催する予定となっていました。
そのため,11月28日にA市民センター周辺,そして一昨日の12月12日にB市民センター周辺の新聞購読者の方々へ,それぞれチラシを折り込んでいただきました。内容は12月6日,12月20日というふたつの相談会をお知らせするものであり,今日電話をかけてきたお客さまにもそのチラシが配布されてしまったわけです。

その事情と経緯を丁寧に説明したのですが,女性は納得されませんでした。
「B市民センターなんて遠くて行けないじゃないの」
「A市民センターなら近くて都合が良かったのに,どうして事前に知らせてくれないの」
「あなたたちお役所は,こういういい加減な仕事をするから困るのよ」。

「そう言われても困るんだよなぁ」と思いつつも,誤解を与えてしまったことについてお詫びをし,2月には近隣のC市民センターやD市民センターでも同様の相談会を予定していることをお伝えしようとしました。
しかし返ってきたのは,「そんな先のことはわからないわよ」「ワタシは忙しいんだから」という言葉で,電話は一方的に切られてしまいました。

サラリーマン時代,ワタシはお世話になった会社の「お客さまセンター」と呼ばれる組織で,引っ越しやアンペア変更といったお客さまの契約上の要望を受ける仕事をしていました。苦情の電話を受けることも日常茶飯事で,今回の出来事は,その頃を思い出させるものでした。少し懐かしさすら感じたほどです。

ワタシたちは,この無料法律相談会を広報活動の一環として,ほぼボランティアで実施しています。
宮城県行政書士会はお役所ではありません。会場使用料やチラシ代も支部の予算の中から捻出し賄っています。限られた予算の中で,できるだけ効率的に行っているのですが,その結果,今回のように行き届かない部分が生じてしまいました。また,この相談会は,例えば,宮城県や仙台市といった大きなお役所がやっている事業だと誤解されたようです。

サラリーマン時代によく言われていた言葉に,「お客さまの苦情は新たなビジネスチャンスだ」というものがあります。不満の裏側には,必ず改善点があり,そこを直すことで次につながる,という考え方です。行政書士の活動も,それは同じだと思います。

今回のご不満すべてにお応えすることは,残念ながら難しそうですが,改善できる点,工夫できる点は,次回以降の相談会にしっかり生かしていきたいと思います。

土曜の朝から,なかなか強烈な洗礼を受けましたが,これも活動をより良くするための助言だったと受け止め,感謝しつつ前に進みたいと思います。

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