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Fax ― その悩ましき遺物

先日,高市総理が午前3時に首相公邸に出勤したというニュースが話題になりました。ワタシも以前のブログで触れましたが,その理由がなんとも驚きでした。

――議員宿舎のFaxが故障して書類を受信できず,やむなく直接取りに行った,というのです。

まさか令和の時代に,総理がFaxのトラブルで深夜出勤とは。「もっと高性能なFaxを置いておけよ」と思う一方で,「PDFにしてメールで送るという発想はないのか?」と,頭を抱えたくなりました。

しかし,よく考えると他人事でもありません。

行政書士として独立したとき,ワタシもまず驚いたのが,この世界でもFaxがまだまだ現役で使われていることでした。役所や関係先の多くが「とりあえずFaxで」と言うので,仕方なくワタシもFaxを購入したほどです。一度も使わないと思っていた「電話線」を,令和の時代に自室に引っ張ることになるとは思いませんでした。

聞けば,医療機関,弁護士の世界,官庁,そして国会でも,Faxはまだ幅をきかせているそうです。民間のビジネスでは,PDFやクラウドでの文書共有が当たり前になり,「Fax? なにそれ?」という時代になっているのに,なぜか公的な世界だけ時間が止まっているようです。どうやら国会では,「議場の品位を保つため」という理由で,パソコンやタブレットの持ち込みが制限されているのだそうです。確かに,議場でノートPCが並んでカチャカチャしていたら少し風情はないのかもしれませんが,膨大な書類の海に溺れるよりはかなりマシだと思うし,その方が,よほど品位を損ねているようにも感じます。

いまや,政府に「デジタル庁」も創設され,電子申請やオンライン手続きが進められています。そんな中で,同じ日本の国会や政府機関がFaxを使い続けるのは,まるで「最新のコンピュータに囲まれた事務所で、他所との連絡に伝書鳩を使っている」ようなものだと感じます。

そろそろ国会、というか国会議員もFaxを卒業して,PDFやメール,クラウドなどの現代的な通信手段に切り替えるべきではないでしょうか。せっかく「デジタル国家」を掲げるのなら,まずはその象徴たる場所では,最新のデジタルテクノロジを活用し,国民をリードしていただきたいと思います。そして,何より,「総理がFaxのために深夜出勤」というニュースを,もう二度と聞かなくて済むように一日も早く対応して下さい。。

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