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道路から「丸見え」になった庭から考えたこと

わたしの家は南下がりのひな壇にあります。庭の向こうには一段低い家があり,外からの視線を気にせず過ごせる静かな安心感に包まれていました。日当たりも申し分なく,プライバシーも守られていて,まさに理想的な立地でした。

ところが最近,その南隣の家が空き家となり,建て替えのため更地に。すると庭も家の中も,南側の道路から丸見えになってしまいました。車が通るたびに愛犬が吠え,夜はカーテンを閉め忘れると部屋の中まで見えてしまいます。長年守られていた「見えない安心」が崩れると,こんなにも落ち着かないものかと身をもって感じています。

先日,ここに新しく家を建てられる方とお話ししました。着工は正月以降とのことで,それまでは「丸見え生活」が続きます。正直,困ったな…と思う気持ちもありますが,いずれ新しいご家族が越してこられ,また違った風景が生まれるはず。今はその変化を受け入れる時期なのだと,自分に言い聞かせています。

暮らしの中では,こうした思いがけない環境の変化に直面することが少なくありません。土地の所有者が変わる,建物が建て替えられる。それらは時に,プライバシーや日常の安心に影響を与えます。

行政書士の仕事でも,こうした変化にまつわるご相談をいただくことがあります。たとえば,空き家の利活用や管理,相続による複雑な権利関係の整理などです。どれも「暮らしの風景」が変わるときに生まれる,不安や疑問が背景にあります。

今回の「庭が丸見えになった」という出来事も,広い意味では生活環境に関する課題のひとつです。だからこそ行政書士としては,そうした小さなお困りごとにも耳を傾け,制度や契約の力を借りながら安心につなげていくことが大切だと,改めて感じました。

暮らしの環境はいつまでも同じというわけには行きません。しかし,変化に向き合い,工夫を重ねることで,安心して生活を続けることはできます。行政書士はそのための「橋渡し役」として,日々の生活に寄り添う存在でありたいと思っています。

庭が丸見えになったことから始まった小さな気づき。でもそれは,わたし自身の仕事の意味を見つめ直す良いきっかけになりました。困ったことも,見方を変えれば,新しいご縁や学びにつながるのかもしれません。

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