理事就任一年目に思うこと——帳簿の向こうに見えたもの
ワタシは,宮城県行政書士会太白支部において理事を務めております。理事とは,支部の活動方針を定めたり,各種企画を立案・運営したりする役職であり,ワタシは経理を担当するとともに,無料相談会などの行事運営にも携わってまいりました。
支部の総会は毎年4月に開催されるため,この時期はその準備で何かと慌ただしくなります。特に大きな仕事となるのが,一年分の決算を取りまとめ,決算報告書を作成し,監査を経て承認をいただくという一連の流れです。今年も4月に入ってすぐに監査を受け,無事に承認をいただくことができました。
もっとも,「決算」といっても企業のような複式簿記ではなく,いわば『小遣い帳』に少し毛が生えたような内容で,収支を一つ一つ確認しながら整えていく作業です。しかし,こうした細かな数字の積み上げを苦手とするワタシにとっては,決して気の抜けない仕事です。3月末は伝票とにらめっこする日々が続き,ようやく数字がぴたりと合ったときには,小さな達成感と安堵を覚えました。
現在は,令和7年度の活動報告と決算,そして令和8年度の活動計画と予算案を取りまとめ,総会に向けた最終準備を進めているところです。ワタシは決算報告と予算の説明を担当することになっており,会員の皆様からのご質問に的確にお答えできるよう,改めて内容を精査し,理解を深めている最中です。
こうした業務は,振り返ってみればサラリーマン時代には日常的に行っていたものであり,ある意味では慣れ親しんだ作業でもあります。それでも,独立して行政書士として仕事をしている今,「なぜまた同じようなことをしているのだろう」とふと思うこともあります。
しかし一方で,理事として活動することで支部の運営の実情を深く知ることができ,多くの先生方と知り合い,意見を交わす機会を得られるのは,大きな財産であるとも感じています。日々の業務だけでは得られない視点や気づきがあり,この一年を通じて,ワタシ自身の視野も少し広がったように思います。
一年目の理事としての務めを終えようとしている今,数字を合わせるだけでは見えてこなかったものが,ようやく少しずつ見えてきた気がしています。それは,支部という組織が多くの方の協力によって支えられているという当たり前の事実であり,同時に,その一端を担っているという小さな責任でもあります。
これから総会本番を迎えますが,最後まで気を抜かず,しっかりと準備を整えて臨みたいと思います。
——もっとも,どれほど立派な活動計画を掲げたとしても,最終的に問われるのは「数字が合っているかどうか」。行政書士の仕事と同じく,結局は帳尻が合っていなければ説得力は生まれないのだと,改めて実感しているところです。

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