学びと感謝の「無料法律相談会」
今日は,宮城県行政書士会太白支部主催の「無料法律相談会」を開催しました。 この相談会は,行政書士制度の広報を目的として,仙台市太白区内の市民センターを会場に,毎年度の下期に開催しているものです。今回は令和七年度の第一回目。来年3月末までに,全6回の開催を予定しています。
本日は,ワタシを含め3名の行政書士で対応し,午前から午後にかけて六組のお客さまが相談にいらっしゃいました。年配の方が多く,ご夫婦でお越しになる方もおられました。ご相談の内容は,遺言や相続など「終活」を意識したものが中心です。高齢化が進むなか,ご自身の人生の締めくくり方や,財産の引き継ぎについて悩まれる方が増えていることを,改めて実感しました。
とはいえ,テーマが似ていても,お一人おひとりの事情はまったく異なります。 「自分の知らないことを聞かれたらどうしよう」と内心不安に思うこともありますが,ワタシの説明で相談者の方の表情が少し和らいだとき,「お役に立てた」と感じて,心からうれしくなります。まさに,行政書士としてのやりがいを実感する瞬間です。
ワタシは太白支部の理事を務めており,今日は運営側としての立場でも参加しました。相談受付や会場準備など,裏方の仕事も大切な役割です。また,この相談会は仙台市の公共施設をお借りして実施しているため,その場で契約を結んだり,業務を受任したりすることはできません。つまり,経済的なメリットはありません。
しかしながら,相談の現場は生きた法律の学びの場でもあります。多様なケースに触れることで,自分自身の知識や対応力が磨かれていくのを感じます。そして何より,お客さまに喜んでいただけることが,この相談会を続ける原動力になっています。
今回の相談会を通じて,改めて「現場で学ぶことの大切さと楽しさ」を感じました。 今後もこのような相談会を積極的に活用し,地域の方々のお役に立てるよう努めるとともに,ワタシ自身の業務知識と問題解決能力を高めていきたいと思います。
相談に来られた方の「安心した笑顔」こそが,何よりの報酬。 そんな瞬間を,これからも一つひとつ積み重ねていきたいと思います。

コメントを残す