英語の発音よりも,伝える勇気を ― 高市早苗総理に見る新しいリーダー像
昨日行われた日米首脳会談では,高市首相とトランプ米大統領が初めて顔を合わせ,終始和やかな雰囲気の中で会談が進められました。両首脳の親密なやり取りは,今後の日米関係のさらなる強化への期待を高めるものとなりました。
この首脳会談の2日前,高市早苗総理大臣がマレーシアで開催されたASEAN首脳会議に出席し,英語でスピーチを行いました。
この発言をめぐって,ネット上では賛否両論が巻き起こっています。
ある元宝塚女優の方はSNSで,「英語の次元が違う」として,嘲笑するかのような,いわば“上から目線”で高市氏のスピーチを酷評しました。
元宝塚女優、高市早苗首相の英語スピーチに私見「ちょっと次元が違う…」
それに賛同する声がある一方で,「言葉は通じることが目的。発音が完璧でも中身が空っぽでは意味がない」という擁護の意見も多く見られます。ワタシはもちろん,後者の考えに共感しています。
彼女は総理大臣であり,通訳のような言語のプロではありません。多少発音に癖があったとしても,日本国の総理大臣として,母国語ではない英語で堂々とスピーチをしたという事実こそが,何より素晴らしいと思うのです。通訳を介さず自分の言葉で想いを伝えようとする姿勢には,強い意思と誇りが感じられました。おそらく,聞いていた人たちの心には,発音よりもはるかに深く,彼女の決意とメッセージが響いたのではないでしょうか。
日本初の女性総理として,高市総理の一挙手一投足は,いつもメディアに注目されます。また,彼女は,元々存在感のある政治家であり,好き嫌いがはっきり分かれる人物であるということです。ですが,ワタシは(男女問わず)彼女のようなタイプの政治家がもっと増えてほしいと感じています。
彼女は政治の世界では異色の存在です。いわゆる議員二世・三世といった世襲議員ではなく,普通のサラリーマン家庭に生まれ,小学校から大学まで国公立の学校で学び,松下政経塾を経て政治の道に入った女性です。また,財務省や経済産業省といった霞ヶ関の中央官庁出身の官僚議員でもありません。過去には落選という挫折も経験し,「女性には無理」と言われ続けた“ガラスの天井”を,自らの力で次々と打ち破ってきました。そしてついに,自分の力で総理大臣の座を勝ち取ったのです。
長く続いた日本の停滞――いわゆる「失われた30年」を抜け出すきっかけとして,多くの人が彼女の就任に期待を寄せています。実際,就任後は「高市トレード」という言葉が生まれるほど株価が上昇し,ついに日経平均は5万円を突破しました。
マスコミが何を言おうと,市場や国民は,高市総理の誕生を「前向きな変化」として好意的に受け止めているのだと思います。ワタシは,彼女のリーダーシップの下で,日本が再び力強く動き出すことを心から期待しています。
そして,社会が大きく動くときには,各種制度など,行政手続きの仕組みも必ず変化します。行政書士として,そうした変化の中で必要とされる場面が増えてくるでしょう。だからこそ,ワタシ自身も日々の勉強を怠らず,いつでも社会の役に立てるように準備しておきたいと思います。
高市総理のスピーチには,そんな「挑戦する勇気」と「自分の言葉で語る力」がありました。
その姿に励まされながら,ワタシもまた,自分の仕事の中で小さくても前に進み続けたい――そう強く感じています。

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