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世界の一流は「休日」に何をしているのか

先日,期日前投票に出かけた帰りに,ふらりと立ち寄った書店で一冊の本が目に留まりました。「世界の一流」「休日」といった言葉に,なんとなく心を惹かれ,手に取りました。

最近,本はAmazonで買うことも多く,持ち運びが便利なので電子書籍にすることも多いですが,やはり紙の本のほうが頭に入りやすく,ワタシには合っています。また,書店で平積みになった本をあれこれ眺めるのも好きなので,書店がなくなるのは困ります。そういうことで,本はできるだけ書店で買うようにしています。

さて,その本の詳細は記しませんが,要点は「日本人は欧米の人々に比べて休日の使い方が下手」「欧米人の一流は,休日をアグレッシブに過ごす」というものでした。多くの日本人は,休日を「仕事の疲れを取る時間」と考え,土日もなんとなく過ごしてしまう傾向があると指摘しています。つまり,「休日は仕事に備えるための日」であり,「遊んで疲れる」なんてとんでもないという感覚が根強いというのです。仕事と余暇はトレード・オフの関係,いわば対立するものとして捉えられがちです。

一方,欧米の人々はオンとオフをしっかりと切り替え,休暇には積極的に遊ぶことを大切にしています。彼らにとって休暇は「仕事のための休養日」ではなく,仕事は,「休暇を心から楽しむためのもの」「だから一生懸命働く」という発想です。仕事と休暇は対立するものではなく,人生における「車の両輪」のようなものだという考え方には,思わず「うんうん,そうだよね」と納得しました。

さらに興味深かったのは,欧米のエグゼクティブがなぜ長期休暇を取れるのか,土曜日は外で家族や友人とアクティブに遊び,日曜日は家で静かに瞑想し自分を見つめ直す,そうした過ごし方が翌週の活力につながるという話です。

実際,私も欧米のビジネスマンと契約協議などで仕事をした経験があります。彼らは確かに精力的に働く一方で,オフになると長期のバカンスをしっかり取る,オンとオフの切り替えがはっきりしていて羨ましいと感じたことを覚えています。ただし,「彼らがバカンス中は仕事が1ミリも進まない」という被害を受けていたので,「長期間の休みを取っても,みんなで仕事を共有しているから問題なく進む」という本の一節には「それはウソだろ」と,少し疑問も感じました。

また,欧米のビジネスマンが日本に出張してくる際も,月曜日に現地を出発し,火曜から木曜まで契約協議,金曜は移動日,土日はしっかり自分たちの休日に充てているのが印象的でした。要は,「休日最優先」なのです。一方,日本人ビジネスマンの場合,土日に日本を発ち,金曜日まで現地で仕事,帰国後の月曜日も時差ボケの頭で朝から働くというケースが多く,「仕事最優先」の姿勢が際立っていたと思います。仕事と休みを車の両輪と考える欧米人とは,根本的な価値観が違うのです。

自分自身を振り返ると,サラリーマン時代は同調圧力もあり,仕事優先で休日を犠牲にすることもありました。今もお客さま優先でオンとオフの切り替えがうまくいかないことはありますが,マクロで見れば,一定の休暇はきちんと取り,休暇にはしっかり遊べていると思います。ただ,日々のオン/オフの切り替えについては24時間365日闘っていることもあり,少しルーズになってだらだらと仕事をしてしまうこともあります。

日々の仕事の時間が,お客さまによって変わるのは仕方がないですが,それでもオンとオフの区別をしっかりつけ,仕事と遊びを車の両輪として充実した日々を送りたいと思います。これからもオン/オフをしっかり切り替えながら,「あいはら行政書士事務所は24時間,365日闘います」のモットーで,仕事も休暇も全力で楽しんでいきたいです。

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