最新情報NEWS

退職して気づく“会社の看板”のありがたさ――東北電力で得た信頼と,これからの自分

昨年の6月30日,ワタシは35年間お世話になった東北電力を退職しました。それからは,行政書士として独立し,一人で仕事をしていますが,退職して初めて,会社の“看板”がどれほど大きな力を持っていたのかを実感することが多いです。

先日,退職後,初めて東北電力の株主総会に出席しました。会場は本店。懐かしい社屋に足を踏み入れると,まるで実家に里帰りしたような,不思議な安心感に包まれました。壇上には,在職中にお世話になった取締役の方々の姿もあり,サラリーマン時代の思い出が次々とよみがえります。誇りと感謝,そして少しの寂しさが入り混じった,何とも言えない気持ちになりました。

独立してからは,名刺交換の場などで「60歳で開業したオールド・ルーキーです」と自己紹介することが多いのですが,そうすると必ず「前職は何をされていたのですか?」と尋ねられます。「東北電力でサラリーマンをしていました」と答えると,ほとんどのお客さまが「東北電力にお勤めだった方なら,きっと真面目な方ですね」と,ワタシ自身よりも前職の母体に大きな信頼を寄せてくださいます。

正直に言えば,駆け出しの行政書士としてのワタシの信用よりも,「元・東北電力社員」という肩書きの方が,はるかに社会的信用が大きいのが現状です。行政書士という国家資格を持ってはいても,経験も実績もまだまだこれから。そんなワタシを支えてくれているのは,間違いなく東北電力という会社の長年築き上げてきた信頼とブランドなのです。

世の中には「会社を辞めた途端,周囲の態度が冷たくなった」と嘆く方も少なくありません。会社の看板が自分の実力だと勘違いし,退職後に思いがけない苦労をされる方も多いと聞きます。しかし,ワタシの場合は,会社を辞める時には想像もしなかったほど,前職のネームバリューが温かく迎えてくれるという,幸せなリアクションを数多くいただいています。これは本当にありがたいことであり,これまで東北電力という会社に勤務できたことを,今さらながらに感謝し,誇りに思います。

ただし,いつまでも会社の看板に頼っているわけにはいきません。これからは,行政書士としての経験と実績を積み重ね,自分自身の力で信頼を勝ち取っていかなければならないと強く感じています。

退職してもなお,思わぬ形でワタシを支えてくれる東北電力には,本当に感謝しています。そして,これからも「元・東北電力社員」という肩書きに恥じないよう,誠実に,前向きに仕事に取り組み,自分ならではの信用を築いていきたいと思います。

東北電力で得た信頼を胸に,これからも一歩一歩,歩みを進めてまいります。

PAGE TOP