「やらされる仕事」と「自らやる仕事」――独立して気づいた仕事の楽しさ
サラリーマン時代,多くの方がそうであるように,ワタシも「人に使われて働く」ことが当たり前でした。会社の方針や上司の意向に従い,与えられた仕事をこなす日々。もちろん,仕事そのものにやりがいや誇りを感じることもありましたが,どこか受け身で,仕事をミスなくこなすことに神経が集中し,心の底から前向きになれることは少なかったように思います。
しかし,独立して「あいはら行政書士事務所」を開業してから,仕事に対する意識が大きく変わりました。今では,お客さまからのお電話を24時間365日受け付けています。実際には,例えば,真夜中の3時に電話が鳴ることはありませんが,平日の夜や土日など,一般的な営業時間外にご連絡をいただくことは珍しくありません。
とは,いえ,今は携帯電話がありますので,どの時間帯に連絡をいただいても全く問題ありません。むしろ,お電話をいただくことで,お客さまが何に困っておられるのかを直接うかがうことができ,それによって少しでも安心していただけるのであれば,それ以上に嬉しいことはありません。
ワタシは,お客さまからの電話を「ありがたいもの」として受け止めています。電話をいただけるということは,ワタシの存在や仕事を信頼し,頼ってくださっている証です。そのことに,いつも感謝の気持ちを抱いています。
一方で,サラリーマン時代は事情が異なりました。電気事業という仕事柄,災害時やトラブル発生時には夜間や休日でも職場に駆けつけるのはあたりまえでしたし,災害対応は会社の社会的使命であり,対応することは「当然」でしたので,苦にはなりませんでしたが,会社や上司から休日や夜間にかかってくる電話には,つい「せっかくの休みになんだよ」と憂鬱な気持ちになったものです。
この「電話に対する気持ちの違い」はどこから来るのでしょうか。ワタシは,主に2つの理由があると考えています。
まず一つ目は,今いただく電話は,たいていお仕事の依頼か,既にお受けしている案件のご相談です。つまり,ワタシの仕事に直結するものであり,新しい価値を生む可能性を秘めた連絡です。一方で,サラリーマン時代の電話は,たいていトラブルや厄介な案件で,どんなに対応しても自分の給与や評価に直接結びつくことは少なく,どうしてもネガティブな気持ちになってしまいました。
もう一つの理由は,「仕事に対する主体性の違い」です。会社員時代は,ある程度自分で考えて動く余地はあっても,最終的には会社の方針や上司の指示に従う必要がありました。しかし,今は、すべて自分の判断で仕事を進めることができます。もちろん,結果に対する責任もすべて自分に返ってくるという怖さはありますが,「自分で考え,自分で決めて動く」ことの楽しさ,やりがい,そして前向きな気持ちは,会社員時代には得られなかったものです。仕事とは,本来こうあるべきなのかもしれません。
自分の意思で選び,自分の責任で遂行し,自分の力で誰かの役に立てる――。そんな働き方が,ワタシを前向きにし,今のワタシの原動力になっています。
とはいえ,できれば平日のビジネスタイムにご連絡いただけると大変ありがたいのは正直なところです(笑),それでも,時間を問わずご連絡いただけることに,ワタシは常に感謝しています。あいはら行政書士事務所は,お客さまに喜んでいただき,安心していただくために,24時間365日全力でサポートいたします。
独立して初めて,「自ら主体的に働くことの楽しさ」と「お客さまからの信頼の重み」を実感しています。これからも,その気持ちを大切に,前向きに仕事に取り組んでいきたいと思います。
