高校時代の同級生との還暦祝い
昨日(6月6日),栃木県の那須にある温泉旅館で,高校時代の同級生たちと還暦祝いの同窓会がありました。
ワタシは宮城県の県立高校(男子校)の出身で,卒業からすでに42年が経ちましたが,あの頃の仲間の多くは,進学や就職を経て,いまでは東京をはじめとする関東圏に住んでいる人も多いのが現状です。ワタシの学年には,同級生の絆をとても大切に感じ,率先して同窓会の企画や連絡をしてくれる熱心な友人がいます。そういった方々のおかげで,これまでも正月やお盆など,帰省のタイミングにあわせて,仙台での同窓会が何度も開かれてきました。ただ,家族ごと別の地域に移った人も多く,年々,地元での集まりへの参加者は少なくなってきていました。
そんな中,「東京組」と「仙台組」が話し合い,ちょうど中間地点である那須で「還暦祝い」を開催しようという話になり,今回の同窓会が実現しました。結果的には,東京からの参加者が半分以上を占め,仙台組は少なめとなりました。開催日が金曜日だったため,仕事の都合で休みが取れなかった人もいたのだと思います。ワタシは何とか仕事の調整をつけ,新幹線に乗って那須へ向かいました。完徹の甲斐がありました。
当日会場で再会した顔ぶれの中には,いつも同窓会で顔を合わせる「おなじみ」の仲間もいれば,卒業以来「初めて!」の人もいて,まさに懐かしさと新鮮さが入り混じった時間でした。面白いことに,42年の時を経て容姿も大きく変わっているはずなのに,顔を合わせた瞬間に「あっ,○○!」とお互いすぐに分かるのです。不思議なものです。年齢を重ねても,高校時代の空気感や記憶は,心の奥にしっかりと残っているのだと感じました。
今回は温泉旅館での泊まりがけの企画だったこともあり,アルコールも手伝って,気分もほぐれて3次会まで盛り上がりました。懐かしい話や近況報告,昔の笑い話など,話題は尽きることがありませんでした。こうして同級生たちと語り合いながら飲むお酒は,格別です。ワタシ自身,久々に夜遅くまで語り合い,心から楽しい時間を過ごしました。翌朝は案の定,二日酔いでしたが,まったく後悔のない,気持ちの良い二日酔いでした。少し体調が戻ったところで朝風呂に入り,少しすっきりしたところで那須を後にしました。
夜の会話では,それぞれの近況だけでなく,退職後の人生設計や,仙台に残してきた両親のことなど,共通する話題が多く出ました。すでに親を亡くした人,自宅を整理して親を東京に呼び寄せた人,それぞれが人生の次のステージに向き合っています。皆,同じ年代だからこそ,悩みや考えていることも似ているのだと実感しました。
その中で,ワタシが行政書士として,そういった「人生の節目」に関わる悩みごとをお手伝いしているという話をすると,皆がとても関心を持って聞いてくれました。ワタシが住んでいる仙台市太白区の八木山地区は,親世代の方々が多く住む住宅団地であり,地域としても高齢化が進んでいます。そうした地域の方々の声に耳を傾け,行政手続きや相続など,さまざまな分野で少しでもお役に立てる行政書士でありたいと,あらためて思いました。
今回の同窓会は,単なる再会の場にとどまらず,それぞれの歩んできた人生を分かち合い,これからの時間について考える貴重なひとときでもありました。こうした会を企画し,準備してくれた友人たちには心から感謝しています。そして,また数年後,健康な姿で再び集まれることを願っています。今回参加できて,本当に良かったと心から思っています。
